赤ちゃん連れ一時帰国まとめ 子連れロングフライトのポイント

この春ドイツから日本への乳児連れロングフライトを体験してみて色々と気付きがあったのでポイントをまとめてみたいと思います。

一時帰国はとても楽しいものですが、子連れで長時間飛行機に乗る事を想像しただけでゲンナリします。
ドイツから日本へのフライトだと最短でも片道13時間は狭い機内にいなければいけません。
しかも現在は戦争の影響やコロナ禍の人員不足の影響で遅延が多く実際はもっと時間がかかってしまう為
乗り継ぎ便の場合は注意が必要になります。

夜便だったおかげでよく寝てくれた

今回(2022年春)赤ちゃん連れという事で、初めて夜間飛行が長いドイツを夕方に出発する便で一時帰国してみました。
ベルリン(夕方発)→(深夜着)ドーハ(深夜発)→(夕方着)成田というフライトで片道の合計飛行時間は20時間ほど、乗り継ぎ等を合わせると24時間の長旅になりました。
飛行機は遅延なく到着しましたが、入国時のPCR検査の待ち時間で成田空港を出られたのは深夜だったので実際は約30時間超えでした、、、。

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機内は赤ちゃん連れの家族がチラホラいて、生後半年未満の低月齢の赤ちゃんが多かったです。
中にはずっと泣いている赤ちゃんもいたのですが、子供の泣き声にすっかり慣れたのが全く気になりませんでした。

息子はというと行きの便では寝起きに数分ギャン泣きしたくらいでしたが、帰りの便のドーハ→ベルリン間のフライトで覚醒してしまい動きたいのに動けないストレスで愚図りが酷く飛行時間6時間の内4時間は抱っこ紐であやしていました。

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座席を交換してもらえた

家では寝ている時頻繁に寝返りをうっていた。心配で目が離せないので寝られず

ドーハ→成田間の長時間フライトでは、行きも帰りもCAさんが気を利かせて

横一列空いている席に移動させてくれたのはかなり助かりました。

今回は機内で対応してもらえましたが、搭乗前のチェックイン時に隣が空いている席に替えてもらうのも手かなと思います。

横一列使えたお陰で息子をフラットに寝かせられたのでぐっすり寝てくれました。

寝返りで落っこちるのが怖かったので目が離せず私はほとんど休めませんでしたが、息子は11時間のフライト中合計して8時間は寝てくれていました。

座席交換はコロナ禍で席に余裕があったのでラッキーでしたが、今後はあんなラッキーなかなか無さそうです。

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子連れフライトを快適にする便利アイテム

今回の様に一列空いてるなんていうラッキーは今後滅多にないと思うので

2歳以降に席を購入する様になった時に使える便利アイテムをリサーチしてみました。

満席な場合に備えて足置きにもなる子供用の手荷物用キャリーケースSTOKKEのJetkids

空港でもこのキャリーを使っている子連れ家族をよく見かけました。

Stokkeのキャリーケースは蓋部分の高さを調節することができるので

座席の隙間を埋めて子供をフラットに寝かせられます。

空港での移動時に子供を座らせて引っ張る(または足を使ってスイスイ移動する)ことも可能です。

中に収納もできて推奨年齢が7歳までなので長く使えます。

こんな感じの座席の空間を埋めるクッションもあります。

空気を入れるタイプなのでコンパクトに畳めます。

前の座席に引っ掛けるタイプのシートも便利そうですね。

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空港のキッズスペースで遊ばせよう

乗り継ぎ時間が長い場合はキッズスペースで遊ばせられるので

事前に空港設備をマップで確認しておくのがおすすめです。

ドーハ空港は広い個室の授乳室もありました。

帰りは成田空港からでキッズスペースはコロナで閉鎖されていましたが、

ドーハの空港のキッズスペースは大小の二箇所ありました。

真夜中の空港だったこともあり、床がクッションになっているキッズスペースには

キッズじゃない人達も大勢転がっていましたが、、、笑

キッズスペース以外でもどこか広い場所で自由に動けるようにしてあげると

機内でのグズグズがましになると思います。

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機内に持ち込んで役に立ったアイテム

乳児連れのロングフライトで実際に重宝したアイテムをご紹介します。

・抱っこ紐

グズったら即抱っこしてなだめていました。乗り継ぎの際も荷物が多く両手が空くので抱っこ紐があってかなり助かりました。

長時間の抱っこにはヒップシートもおすすめです。

・大判ストール

機内にあるブランケットだとフリース素材で暑く、乾燥で静電気がすごかったので綿のストールが一枚あると便利。

寒い時に体に巻けるし、授乳ケープとしても使えるし、通気性がいいので暑がりな赤ちゃんにも掛けられます。

色が黒だと遮光効果抜群なのでおすすめです。

・たくさんのおもちゃ

かさばらないお気に入りのおもちゃに機内での落下と紛失防止で紐を付けました。

暗い機内で座席の下に落ちたりしたらアウトなので、、。

機内で使うおもちゃを収納するのに座席に掛けられる旅行用ポーチが便利です。

ドイツ語ではKulturbeutelと言います。

後は、機内で長く遊べるビジーボードのバックタイプとかも良さそうです。

・赤ちゃん用保湿剤

機内が乾燥しているので赤ちゃんは特に保湿剤必須です。

口元や頬を重点的に保湿しました。それでも到着後には口周りが肌荒れしていました。

・赤ちゃん用食器洗剤とスポンジ

哺乳瓶の洗浄の為に小さいサイズで用意しました。

機内では洗えなかったので乗り継ぎの空港で洗浄しました。

CAさんにお願いすれば哺乳瓶を洗ってもらえるとのことです。

・ベビーフード

ドイツからは瓶入りベビーフードと吸うパックのピューレ、日本からはパウチタイプのベビーフードを準備しました。
瓶入りベビーフードは息子は食べ慣れていなかったので全く食べず、、、。

渡航前に慣らしておくべきでした。ベビーフードは渡航前に常温で食べてくれるように慣らしておくと旅先でも楽です。

・ミルク用のお湯

保温がしっかりきく水筒にお湯をいれて持ち込みました。手荷物検査でも赤ちゃん用なら問題無く持ち込めます。
空の水筒を持ち込んで機内でお湯を入れてもらう事もできます。お湯以外にもボトルのお水も未開封で赤ちゃん用であれば持ち込めます。

・粉ミルク赤ちゃん用のハーブティーパック

基本は母乳ですが、念のため粉ミルクを用意しました。粉ミルクは一回分を小分けパックにいれて数袋準備しておきました。

面倒なら液体ミルクもおすすめ。日本なら便利なキューブタイプの固形ミルクが買えますが、ドイツでは売ってません、、。
機内が乾燥しているのでいつもより多くミルクを飲みました。

・おやつは多めに

普段おやつは制限していましたが、20時間のフライト中だけはおやつもジュースも欲しがるだけあげていました。

・パック飲料

授乳で耳抜き出来なかった場合の最終手段でパック飲料を数個用意しました。
パックの赤ちゃん用ジュースなら確実に飲んでくれて機嫌が良くなるのでぐずった時にも使えました。

・赤ちゃん用の鼻スプレー

機内がめちゃくちゃ乾燥するので鼻詰まり防止に鼻スプレーを持っていてよかったです。
ドラッグストアで手に入ります。

・小さめタオル 手拭き用

・パンツタイプのオムツは必須!

普段はテープタイプなのですがフライトの為にパンツタイプも準備しました。機内でのオムツ替えがかなり楽でした!20時間の渡航で計8枚持っていきました。

・着替え

トラブルがあった場合を想定して2回分用意しましたが、道中お漏らしを2回したのでギリでした。

お漏らし対策でボディとズボンは3回分あっても良かったです。

機内では防寒用のカーディガンも着せていました。

・愚図った時の最終兵器 スマホかタブレットに動画

行き帰りの飛行機だけと割り切ってギャン泣き対策でダウンロードした動画を見せていました。

Youtubeのメンバーシップに登録して、前もって大量に動画をダウンロードしておくのがおすすめです。

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機内で不便だった事

色々準備していましたが、機内では思いもよらぬ所が不便だったりしました。

・耳抜きに悪戦苦闘

赤ちゃんに耳抜きさせるために授乳、ベビーハーブティー入りストローマグ、おしゃぶりなど色々と試しました。

そもそも、耳抜きのタイミングが難しく、離陸直前から始めて離陸後もベルト着用シートが消えるくらいまで(30分くらい)は耳抜きをした方が良いとの書き込みを見たのでその通りにしてみました。

30分間授乳をするのは無理だったので、最終手段で吸うタイプのパック離乳食を少しずつ吸わせていました。

パック離乳食は美味しいのか確実に吸うのでおすすめです。

・アームレストが上げられない固定の席は授乳がしずらい!!

授乳がしずらいどころか姿勢的に授乳は完全に無理でした。

座って縦抱きでの授乳を練習しておくんだったと後悔しましたが時すでに遅し、、。

座席のアームレストが上げられる席と固定の席があり、今回予約した席は固定の座席でした。

バシネットが利用できる一番前の座席は固定タイプの座席が多いです。

予約時にアームレストが固定がどうかは事前に確認できなかったので、座席を実際確認して
どうしても無理な場合はCAさんにお願いして席を移動するのがおすすめです。

・機内トイレのオムツ替えシートはめちゃくちゃ小さかった

折りたたみ式のオムツ替えシートがどのトイレにも設置されていますが、とにかくビックリする程小さかったです。赤ちゃんを固定するベルトも無し。

寝返りをうたない低月齢の赤ちゃんなら問題なく寝かせられるぴったりサイズでした。

帰りの便の時に息子は生後10ヶ月でめちゃくちゃ動き回るのでオットと二人ががりでオムツ替えしました。ちなみにうんちです。

おしっこなら立っちさせた状態でパンツタイプオムツを何とか一人で替えられます。

更に、私が利用した機内のトイレは横向きのオムツ替えシートが設置されていました。

全部のトイレを確認してはないですが、いくつか入ったトイレは全て横向きのシートでした。

横向きでオムツ替えってめちゃくちゃしにくいと思うのですが、どうしてこの仕様になっているのか
本当に謎です、、、。不便。

機内はこんな感じなので、出来るだけ飛ぶ前に空港でオムツ替えをしておくのがオススメです。

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快適なフライトの為に事前に対策出来る事

・赤ちゃんが11キロ未満ならバシネットは必須

バシネットとは赤ちゃんをフラットに寝かせられる取り付け式のベビーベットの事です。

バシネットは事前予約が必要なので、電話予約の際にバシネットとベビーミールの予約もおすすめします。(どちらも無料)

巨大児の息子は7ヶ月時点で11キロ超えていたので全便バシネットを予約しましたが、CAさんが息子を見て一瞬でバシネット不可と判断されたので結局は使わせてもらえませんでした。

重量制限は航空会社でそれぞれ違うので確認しましょう。(カタール航空は11キロ、ANAは10キロまで)

ちなみに、バシネットは設置できる席が限られているので注意してください。
基本的に各区分の最前列がバシネット設置可能な席です。

・赤ちゃんの為に席を確保することも可能

国際線の場合、生後8日〜2歳未満は幼児、2歳以上〜12歳未満は小児に区分されます。

幼児の場合、席を確保しなくても親の膝の上であれば無料なのですが、

もし確実に赤ちゃんの為に1席確保したい場合は小児扱いになるので大人運賃の75%で座席予約も可能です。

・ワンオペ渡航でANA利用の場合はエアポートサービスも利用可能

ワンオペでANAを利用して一時帰国する場合はエアポートサービスもおすすめです。

エアポートサービスとは、大人が一人で3歳児以下を1名以上連れている場合、空港のチェックインカウンターから搭乗ゲートまでスタッフが案内してくれるサービスです。

ただし出発72時間前までに要電話予約。

ANA独自のサービスの様ですが、他の航空会社も取り入れて欲しいです。

・機内でよく寝てくれるようにホワイトノイズで慣れさせておく

今回行きも帰りもちゃんと寝てくれたのは夜便だったのもありますが、

普段寝かしつけにホワイトノイズを聞かせていたのも良かったのかなと思いました。

実際、予想以上に寝ました。

毎日就寝時に使用しているのが飛行機のホワイトノイズ音で↓こちらの記事↓でも紹介しています。

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準備したけど使わなかった物、機内で貰えた物

常温の瓶入りのベビーフードは食べ慣れていなかったので全く食べてくれませんでした。
前もって味に慣らしておく必要がありました。

瓶入りが無理な場合は、ドイツでよく売っている吸うタイプのパックのベビーフード(ピューレ)で野菜や炭水化物入りの物を準備しておけば腹持ちが良く食事の代用になります。

吸うタイプなのでスプーンなど要らないので楽に食べさせられます。赤ちゃんによるかもしれないので、これも事前に試しておくのがおすすめです。

ちなみにカタール航空では吸うタイプのパック入りのベビーフードが配られました。

中身はリンゴと人参のピューレで息子もよく食べてくれました。
ベビーフードが確実に欲しい場合はフライト予約時にバシネットと一緒に予約するのがおすすめです。

その他に、おもちゃのぬいぐるみと赤ちゃんアメニティバックが配られました。

アメニティバックの中身はオムツ2枚、ベビーパウダー、保湿ローションが入っていました。

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初めての子連れ一時帰国を終えてみて

初めての乳児連れ一時帰国でしたが、如何に大変かが身にしみました。

中にはワンオペで更に小さい子を2人連れているお母さんも居たりして本当に尊敬します。

私達は大人が二人居たので機内でトイレに行ったり食事したり仮眠をとったり出来ましたが、それでも狭い機内でぐずる息子のお世話は大変でした。

ぐずっている最中は息子の顔だけ見て泣き止ませる事だけに集中し、ぐずっていない時も如何に上機嫌を持続させるか必死で気疲れが半端なかったです。

眠ってくれている間は休憩できましたが、寝返りをすぐにする息子を見張りながら動画を見ることも面倒で何もせずにボーッと考え事していました。機内では終始そんな感じでした。

来年の一時帰国はもう少し楽になるのかな?はたまたもっと大変になるのかな?今からちょっと怖いです。

行き帰りは大変ですが、日本に到着すれば楽しいことがたくさん待っているので世の海外在住の皆さん子連れ一時帰国頑張りましょう〜!

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