ドイツから日本へ本帰国と完全帰国 大切な手続きと忘れがちなポイント 帰国までにやる事リスト

man sitting on gang chair with feet on luggage looking at airplane

今回は完全帰国についてまとめてみました。

完全帰国となっていますが、ほとんどが国内での引っ越しでも使える情報なので参考にしてみてください。

大量にある帰国手続き

ドイツに1年以上滞在してからの日本への完全帰国、本帰国は色々と手続きが大変です。

コロナを機に、長年ドイツに住んでいた何人かの知人・友人が本帰国しました。

国内での引っ越しならまだしも、国を跨いでの移住は荷造りや事務処理などとても

大変なようで皆帰国前はゲッソリしていました、、、。

忙しすぎてドイツを離れる寂しさを感じる暇も無かったようです。

私も過去に一度完全帰国し、その後またドイツに戻ってきました。

それからは2度ほど長期の一時帰国をしています。

もしかしたら我が家もいつか国を跨いでの引っ越しの機会がくるかも知れないのと、

帰国準備について需要があるようなのでポイントをまとめてみたいと思います。

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荷物をどう送るか?

何年も住んでいるとどうしても物が増えます。

状態の良い家財道具や日用品などはFacebook・ebayや在独邦人向けの

掲示板で売ったり、寄付したり、友人知人に無料で譲渡しましょう。

特に家具はebay kleinanzeigeで売ると高値で売れます。

上記の方法で家財道具は減らせたとしても、まだまだ相当な量の荷物が残ると思います。

思い出の詰まった日本へ持って帰りたい荷物たちをどう送るか、、悩ましいですね。

DHLまたは国際引越し業者にお願いするのどちらかになるかと思います。

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荷物輸送 DHLの場合

●DHLを利用する

DHLの現在(2024年2月)の配送費用はこちらです。↓

20kgまで120x60x60cm以内で100,99€

30kgまで120x60x60cm以内で141,99€

どちらも追跡番号と内容物に500€まで保険がかけられています。

ちなみに保険は追加料金を支払えば増額できます。

保険は万が一内容物が破損していたり、到着しなかった場合に返金対応してもらえるので

荷物が到着したらしっかりチェックしましょう。

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荷物輸送 引越し業者の場合

●国際引越し業者に依頼する場合

ドイツにも日通があります。

実際に日通の海外引越しパックを利用した友人の話では、

大量に荷物を送りたい場合はDHLよりも安く済むとのことです。

後、日本の会社なので万が一の時にきちんと対応してくれそうだから選んだとのことでした。

気になる方は日通ドイツで検索してみてください。

単身者の場合はDHLで、家族の場合は日通が良さそうですね。

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忘れちゃいけない賃貸契約解約

賃貸解約は基本3ヶ月前の書面での解約が必須です。ドイツではほとんどが書面での解約になります。

例外の可能性もあるので、まずはご自身の賃貸契約書(Mietvertrag)を見直してみましょう。

解約に対しての返信(受理書)が届くまでが解約完了なので、受理書が届かない場合は解約書類を確認されていないことになるので注意しましょう。

解約の際は、管理会社に電話でまず転居の説明

賃貸解約書の郵送

受理書を待つ

受理書が届かない場合は電話で解約書類が届いたか確認する

という流れが安心です。

必ず管理会社から解約承認通知をもらいましょう。

賃貸契約の解約書類の作成はMietvertrag kündigung Musterで検索するとドイツ語のフォーマットがたくさん見つかります。

解約について電話問い合わせする際、賃貸物件の退去日とその後清算方法についても

きちんと問い合わせましょう。

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賃貸物件退去時の掃除と修繕

賃貸物件を退去する際は家を借りた時の状態に戻すのが鉄則です。

借りた時の状態というのは、賃貸契約の際に管理会社または物件所有者の立ち会いの元

入居前コンディションチェックを行うのが一般的で(コンディションチェックについてはこちらの記事を参考にどうぞ。)

必ず書面に残っています。

コンディションチェックの写しを契約書と一緒にもらっているはずなので確認しましょう。

もっと良いのは入居時に隅々まで写真を撮っておく事です。

修繕は壁を塗り直すのは一般的で、床は大きな傷や汚れがない場合は埃取り程度で大丈夫です。

カビなどはしっかり取って退去しましょう。

もし、コンディションチェックをしていない場合は管理会社にメールで何をして退去すべきか問い合わせしましょう。

電話だと証拠が残らないので必ずメールでやりとりしましょう。

退去に関してはトラブルが多いので要注意!電話でのやり取りは録音しておくと良いと思います。

ちなみに、敷金の返金については大家は最長で解約後1年間以内に敷金返却を行えばよいとなっている賃貸契約が多いです。

敷金はすぐには返金されませんのでご注意を!

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郵便物は転送サービスがおすすめ!

notebook mail business paper
Photo by Karolina Grabowska on Pexels.com

ドイツでは退去した後も、解約書類や重要な役所の書類などがダラダラと届きます。

手紙の紛失を防ぐため、他人の手に渡るのを防ぐためにドイツの家に届いた郵便物を転送するサービスがあります。

Deutsche Postの郵便転送サービスの利用をおすすめします。

契約期間は6ヵ月と12ヵ月から選べて、12ヵ月で30€ほどで安いのも良いですね。

このサービスの素晴らしいところが日本(海外)へも転送してくれるところです。

海外は残念ながら手紙のみですが、ドイツ国内なら小包も転送してもらえます。

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郵便転送サービスはAnmeldung出来ない場合にも使える

ドイツに居住している家族や友人に郵便物対応をお願いする場合にも便利です。

国内で引っ越した場合に新居へ郵便転送する場合も使えます。

我が家では長期で日本に一時帰国する時はいつも義父の家を受け取り先にしてこちらのサービスを利用しています。

・・・

ベルリンの家探し競争率があまりにも高すぎる現在、よく聞くのが期間限定でAnmeldung不可な家が多いようです。

どうしてもAnmeldung出来ない家に一時的に住まざるを得ない場合に、前住居へ届く大切な郵便物を知人宅へ転送してもらう時に使えます。

前提として、前住居の住民にAbmeldungをAnmeldung 出来る家が見つかるまで待ってもらうようお願いする必要はあります。

Anmeldungについては、ドイツに居住する人は居住後2週間以内に必ずAnmeldungをしなければならないという規則があります。

Anmeldungをしていない場合、またはするのが遅すぎた場合は1000ユーロまでの罰金を科せられるとのこと。

つまり、Anmeldungが出来ない家には基本住まない、または住んでも短期で出るのが良さそうです。

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銀行口座の閉鎖、変更手続き

ドイツの口座を閉鎖するか、住所変更をして継続するか、どちらにするか決めましょう。

銀行によってはドイツに住所が無いと口座維持出来ない場合もありますので、その場合は帰国までにドイツの口座から日本へ送金が必要になります。

銀行の解約は簡単で解約通知を書面で送るだけで完了します。

解約通知には口座残高を転送してもらう日本の銀行口座情報を明記しましょう。

不安なら自分で大半を移すのもおすすめです。

また、敷金の返金や諸々の利用費の引き落としがあったりしますので、

マイナスにならないようにいくらか残しておいて1年後くらいに日本から解約するというのも可能です。

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健康保険の解約

ドイツ在住者は健康保険への加入が義務付けられているため、原則としては国を出国する日まで保険に加入している必要があります。

出国日を証明するため、航空チケットの提示を求められる場合があります。

こちらも各保険会社で対応は違うので余裕を持って問い合わせましょう。

フリーランスの場合は税金番号の抹消

アーティストやフリーランスでビザを取得している場合、ドイツで税金番号が発行されています。

税金番号をそのままにして日本に帰国してしまうと、ドイツの住所宛に確定申告催促などの書類が届き続けます。

郵便の転送サービスを利用している場合は、転送先に通知が来ます。

帰国が決定したら、まず早めに税金番号の抹消について税務署へ問い合わせしましょう。

携帯、インターネットの解約

携帯、インターネットの解約は一番最後の手続きになると思います。

ただ、インターネットのルーターを返却する必要があるので(自分で新しく購入したルーターを使っている場合は返却必要なし。)計画的に解約する必要あります。

節約したい場合は、早めにインターネットを解約して退去前はwifi利用可能なカフェに行くか、スマホをプリペイドSIMに変更しておくのがおすすめです。

これに関しても契約会社に早めに解約通知を送ることをお勧めします。

その他の帰国準備

そのほかにも細々とした帰国準備はこちらになります。

・Abmelgung

住民登録/Anmeldungの逆です。住民登録の抹消ですね。

Bürgeramtで行います。

↓合わせて読みたい記事↓

・帰国、転出届

日本大使館で在留届を出している場合(3ヶ月以上ドイツに滞在する場合は在留届の義務があります。)日本大使館のHPから転出届が出せます。

日本に帰国してからでも届け出が可能です。

↓合わせて読みたい記事↓

・その他スポーツジムや会費が発生するなんらかのメンバーになっている場合は出国3ヶ月前に解約する

・家の掃除、家具の処分

などなどこんな感じでしょうか。

まとめ

以上、完全帰国まで時間に余裕がある場合の退去までの流れをご紹介しました。

全く時間の余裕がなく、家の掃除もできない場合は敷金から引かれるので問題なければ壁の塗り直しや掃除は必要ないです。

ただし作業費用はやや割高なので信用できない場合は自分で塗り直して退去しましょう。

退去する日、最後に隅々まで写真に残すことをお忘れなく。出国後に大家から言い掛かりをつけられても対抗できますので。

退去作業は本当に大変だと思います。くれぐれも見落としがないようにしましょう!