ベルリン家探し 違法物件の特徴と注意点を解説 私が経験した詐欺の話

Betrugとは詐欺の意味です。

詐欺ダメ絶対!

ベルリンだけではなくドイツ全体ですが、特にベルリンは家不足で違法行為が横行しています。

違法物件と契約(?)してしまうと、最悪の場合敷金の返金もされずに突然家を追い出される可能性があります。

そもそも契約書すら存在せず、口約束のみで入居している場合も多いようです。

違法物件の特徴

期間限定の又貸し物件は管理会社と大家の許可を取っていない違法物件が多いです。

・住民登録ができない。

・賃貸契約書を発行してくれない。

・やたらと安い

・表札に名前を出してはいけない。

少し変だなと思ったら、許可ありの物件かどうか確認するようにしましょう。

知らずに住んでしまって、違法間貸がバレてしまい突然家を追い出される可能性があります。

契約書がない=契約がない、ので借主はいつでも追い出せます。

口約束は契約にはなりません。

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その他詐欺物件の特徴

・銀行振込などの記録に残る家賃のやりとり不可で現金払いのみ。

 ドイツ語でVorkassebetrugと言います。

・賃貸契約前に敷金(Kaution)や家賃の前払いを要求

 敷金の詐欺をWohnungskautionsbetrugと言います。

・銀行振込可能でもドイツの銀行ではなく、怪しげな海外の銀行を指示。

・家の見学ができない。

・家賃と内装の豪華さが合っていない。

 家の情報はデタラメで詐欺のための物件情報である場合が多いです。
 ImmoscoutやImmoweltの物件にも詐欺物件は存在します。

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敷金はいつ返ってくるの?

ちなみに、敷金はKautionと言います。

敷金はKaltmeite(光熱費抜きの家賃)の3倍が一般的です。

また、敷金の返金期日については特に法律で決められておらず、大家によって変わります。

敷金返金までの時間は、基本的に3ヶ月〜6ヶ月程で返金されます。
これは契約書に記載されているので要チェック!

満額返金ではなく、壁の塗装費と入居期間の共益費や光熱費などの追加徴収分を

引いた分が返金されます。

(自分で壁の補修と塗装をしてから退去した際はほぼ満額返ってきました。)

一応掃除とカビ取りをしてから退去しましょう。

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仲介業者への賄賂

最近よく聞くのは住宅の内見に行った際に物件の仲介業者から

賄賂を要求されるというもの。

私の友人の実体験はこんな感じです。

↓↓

内見に行った際、通常は何十人も同時に内見するのが普通だが、なぜかその時の内見は

彼ら夫婦と担当者だけ。

普通に内見が終わると担当者にここに住みたいか聞かれて住みたい!と答えたら

じゃあ僕にお礼をくれたら君達に決めるよ、と言われました。

大体いくらくらい?と聞いたら要求金額はなんと新車一台分とのことでした。

この担当者はおそらく内見中のスモールトークで彼らの職業や

どれくらい家を探しているかなど情報を探っていって払えそうならふっかけるという

手法なんだろうなーと。彼らが外国人だったというのも大きいかも。

それにしても失礼な話ですね。物件購入でその礼金金額ならわかりますが

そもそも担当者に個別に支払うものでは無いですしね。。。

しかし、残念ながら払ってしまう人がいるからこそ、こんなことをやるんでしょうね。

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私自身の住宅詐欺被害

実は私も移住したての時に、住宅詐欺被害にあった経験があります。

詐欺師は日本人でした。被害額はそこまで高額ではなかったですが、

気をつけていたにも関わらず、騙されてしまった事に対して悔しい思いをしました。

日本人というのもあり信用してしまったのだと思います。

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日本人同士でも詐欺にあう

どんな風に詐欺られたかと言うと、今思えばツッコミどころ満載です。笑

ツッコミながら詐欺られた流れを書いていきます。

・・・・・・・

日本にいる間にオンライン掲示板で理想の物件を見つけて日本人Aとコンタクトを取っていました。

Aの退去理由は完全帰国するのでその後に入居する人を探しているとのこと。←退去する人間が次の人を探すことは最近ではなかなか無い。大家は内装を綺麗にして家賃をあげたいので。

メールで家の画像などが送られてきて良さそうだったので契約したいと申し出る。←ただの入居者に契約はできない。そもそも家を実際に見ないで契約するべきではない。

契約は大家とすぐに出来る様に話を通しておくので、まずは自分の支払ったKautionを支払ってほしいと言われる。Kautionが返却されるのは最長で半年後なので入れ替わりで入る私からKautionを受け取って、私がいつか退去する時に大家から受け取ってくれとのこと。←こんなことはまず無い。一人が出たら、毎回大家がチェックする。Kautionのやり取りは大家と入居者の間でしか行われない。

色々おかしい。が、家が見つからなかった私は焦っていたので渋々了承。念の為ドイツにいた知人に直接Aと会ってKautionを渡してもらったが良い人だったとの事で信用してしまった。←契約もないのにお金を送るべきではない。当時の私はアホである。知人を巻き込んだのも間違い。

Kautionを払ったのでいいカモだと思われたのか譲る家具のお金も支払ってほしいと言われる。←おかしい。

この時点で変だと思ったので、家具代は到着して現物を見てから払うと打診。とりあえずキープとして半分支払う様に言われる。

数週間後、ベルリン到着。直接会ってカギの受け渡しをする予定が、事情が変わり先に帰国したとの一報。
鍵は大家がもっているから受け取ってくれとの事。

とりあえず契約したはずの家にいく。家の前でウロウロしていると偶然通りかかった大家に遭遇。
Aの名前を出すとめちゃくちゃ怒り出す。

事情を説明すると、君も被害者なんだねとの事。家は貸せないけど、中見る?ひどいよ。との事。

ここで詐欺られたことに気がつく。

家は実際に存在したが、そもそもAは家賃を数ヶ月も滞納して最後なんの説明もないまま消えたらしい。

家の中は壁を途中まで水性のペンキで塗った様子があり、冷蔵庫の中もそのままで悲惨な状態で家中が汚れていた。買い取るはずだった家具もゴミ同然だった。メールでもらっていた写真はかなり前のものだった様だ。

大家は日本人に対して安心感があったし、最初Aはフレンドリーだったから友達みたいになって信用していたけどドンドン様子がおかしくなった。会うたびに家賃の催促をしたが誤魔化されて最後はこんなひどい有様でもう二度と日本人に貸したくないから君にも貸せないと言われてしまった。(私もそんな曰くつきの家借りたくなかったのでお断りした。)

家を出てから、とりあえず払ってしまったお金を取り返すべく憎きAに何も知らないフリをしてメールした。

まだ日本にいる事にしてトラブルがありドイツ渡航が数ヶ月遅れるので一旦払ったお金を返して欲しいとメールした。その後も色々と嘘をついてなんとかKautionはAから取り戻した。

しかし、半分払った家具代に対しては一向に返す気配が無かった為、すべてをバラし詐欺行為で訴えるとメールした。すると、全てを消して音信不通になってしまった。

被害金額はそこまで大きくなかったがこんな詐欺に引っかかった自分が情けなくてしばらく落ち込んだ。

その後は、苦い経験を踏まえて家探しがものすごく慎重になり、以降詐欺にはあっていない。

・・・・・

ここまで信用してしまったのも、相手も日本人なのとAがドイツにいた知人の知り合いだった(FB上で繋がりが見えた)から悪い人ではないだろうと言う思い込みがありました。(後々その知人に話を聞いたところ、Aは売れないアーティストでお金に困っておりジャンキーでかなりいい加減なやつだったらしい、、、。詐欺被害の話をしたら、Aならやりそうとの事。何故最初にこの知人に相談しなかったのか!!)

いまだに思い出すと悔しく苗字もすごく珍しいものだったので忘れたいが忘れられないです。

日本人でも本当にいろんな人がいるので気をつけましょう、、。特にお金が絡む場合は!!

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詐欺に遭わない為に出来ること

私は一人暮らしをする予定だったので、当時詐欺にあった家の契約内容などを誰にも相談せずに一人で

決めました。誰かに相談していたらきっと不審な点に気づけたはずでした。

私はこの被害にあってからというもの、自身が家を借りるときに注意するのは勿論ですが、

私達が短期で家を貸す際は必ず管理会社を通して大家さんの許可を取るようにしています。

大家さんから書面で許可が貰えない場合は、家賃が勿体無いですが諦めて人には貸さず空き家にしています。

そういうルールなのですから、ルールには従わなくてはいけません。

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まとめ

家は暮らしの中で一番重要な要素なので、契約の際に用心するに越したことはありません。

安い家には裏があります。家賃や敷金の前払いは契約以前に支払うことはまずないので

気をつけましょう。

ベルリン住宅事情についてもっと知りたい人はこちらのカテゴリーからどうぞ〜!!

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